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2009年02月08日
チャリの旅Vol.06(最終回)

ちゃりの旅六日目。
なかなか抜けない重度の疲労に
早朝コンビニのファイト一発補給。
好天に恵まれこの日も朝からチャリに股がりました。
美濃加茂出発。41号線北上再開。
上の写真。ここは何処でしょう?
特に地名を気にせず只管ペダルを踏んでいたので
わかりませんが、トンネルの手前?かな?
この断崖も恐怖でした。
この地域の皆様ならばわかる通り
41号線はひたすら同じような風景です。
今日中に下呂につけばいいな。
そして下呂で一泊、温泉が楽しみ。そしてトマト丼を食べたい。
照りつける日差しと蓄積疲労に苦しみながら
休み休み。でももうチャリの旅に慣れてきたのか、
半ば心を無の状態で、所謂無心の状態でこぎ続ける事ができるように。
なんと14:00には下呂に到着。
なんか有名っぽい橋の下で涼みながらご飯を食べつつ、
これから先の事を思案していました。
距離的には下呂から高山まで大体一日コース。
今から行けば今日中には高山に着けるかも。
しかし今の体力でどうだろう。
しかも暗くなると路面状態がわからないから危険。
(チャリが軽いので路面の悪いところを走ると転倒の危険あり)
小一時間、涼みながら真剣に思案しました。
そして結論。
「今日で終わりにしよう。」
体力が尽きても、夜中になっても、たとえ事故っても
ひたすらゴールを目指そう。
生まれて約28年、なんか初めて生まれた勇気?でした。
不思議の力が湧いてきた。
交通量の多い危険な41号は避けてアップダウンの激しい道を選びながら
只管こぎました。
コンビニや自販機を見つけたら必ず止まり水分補給。
熱中症対策で水を被りながら。(かなり気持ちいい)
一日に大体5〜6本くらいペットボトル買います。

飛騨の自然の美しさに思わずパチり。
これは確か馬瀬の辺だったかな??携帯で撮りました。
当初の予定よりかなりハイペース。
このペースで行ったら夜には着ける。
さらに41を只管進み、あれは何処だったか、
すこし民家がある辺り、対岸を一人の男子小学生が歩いていました。
その少年が何やら小声で叫んできます。
何だろうと思いながら通り過ぎたら
小さく、恥じらった叫び声で「がんばってくださーい!」
びっくりしました。ドキッとしました。
この旅初めてのエールでした。
下り坂でスピードは緩められないので
嬉しさを噛み殺し「グッ」とガッツポーズしときました。
ありがとう少年ボーイ。お兄さんはがんばるよ。
そして日も沈みかけた頃。高山市という看板が!
やった帰ってきた。ヤバい泣きそう。
でも高山市は合併後広くなったので
旧高山市まではあと2時間はかかる。
しかも最後の大物、宮峠が待ち構えている。
がんばれ負けんな力の限り生きてやれ。
暗くなってくると気をつけなければ行けないのは車。
特にカーブの後、道も狭いので、
ガードレールスレスレを走る恐怖と、
車と接触の恐怖。
運が悪ければ谷底に…。
大丈夫、大丈夫。自分に言い聞かせながら気がつくと
最後の難関宮峠。そしてそこを越えると我がふる里。
この旅の集大成。
体力はとうの昔に限界ギリギリ。
だけど、自分はストイックなのか、ただのMなのか、
絶対にチャリを降りないでこの坂を制覇してやろう。
と決意し、変速で一番ペダルが軽い段にして登りました。
宮峠の上り坂を越えると高山の町の灯りが微かに見えました。
出発して6日目(実走5日間)
東京から高山まで
目標を達成することができました。
そもそも、この旅をしようと決めた理由は
色々あるけど、ひとつは
部活でも、受験勉強でも
何かを死ぬ気でがんばった!っていう過去が
自分には無くて、ここ一番でいつも尻込みしている自分が
とても嫌いだった。
まだまだ、もう一歩、あと一歩、
無理じゃない、できる、ほらもう一歩。
辛いときに、逃げずに一歩を踏み出せる勇気みたいな
精神的な強さをほんの少しでも手に入れたい。
そんな気持ちから無謀な事をしようと思いました。
そしてあとひとつは「祈願」みたいなの。
自分のまわりの人で、大変な思いをしている人、
幸せになってほしい人や、友人。
これから生まれてくる命の幸せを祈願して
ミサンガを巻いて旅しました。
ご利益あるように?
旅を終えて、自分が強くなったかなんて
わからないし、旅したことでまわりの人が幸せになる
なんてことはあるはず無いけど(笑)
変わった事と言えば、日焼けした事と
話のネタが増えた事。
人にこの話をすると、大体決まって
「えー!?お前馬鹿だろ?!」
と 言われます。笑ってくれる人が居てくれて
とても有り難く思います。
いや、ウケ狙いじゃないんですよ。
大マジっすよ。
でもこの話(最近しないけど)すると
なんか急に仲良くなれるんです。不思議と。
自分のキャラを知っている
仲いい友達は、僕がこんなことをするなんて
想像できなかったみたいで
大層驚いていました。
そして大体決まって
「お前馬鹿だろ?!」でした。
「黒い!!」(日焼け)とも。
ちょっとした見せ物でした。
いや、つらいことのが多かったけど、
でも楽しかった。
という大したオチも無くこの
チャリの旅は最終回となりました。
ご愛読あとんす。
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Posted by karl at 16:01│Comments(4)
この記事へのコメント
いいよいいよ!!!
感動した(>Д<)
なんか
カッコイイよ!
私もさぁ・・・
あの
辛い時期があったからこそ
今の自分があるんやって
あの時の辛さは
試練やったんやって
思うことある(´ー`)
ジーン。
感動した(>Д<)
なんか
カッコイイよ!
私もさぁ・・・
あの
辛い時期があったからこそ
今の自分があるんやって
あの時の辛さは
試練やったんやって
思うことある(´ー`)
ジーン。
Posted by hmg
at 2009年02月08日 20:32

hmgさん
もう半年も前の事だから
あまり覚えてなかったけど、
思い出してたら
自分もジーンと来ました(笑)
もう半年も前の事だから
あまり覚えてなかったけど、
思い出してたら
自分もジーンと来ました(笑)
Posted by karl at 2009年02月11日 22:10
★★ 恋のing ★★
・タイミング
・フィーリング
・ハプニング
じゃない?!
プププッ U>ω<)ノ !!
勝ったァ!!!
・タイミング
・フィーリング
・ハプニング
じゃない?!
プププッ U>ω<)ノ !!
勝ったァ!!!
Posted by hmg
at 2009年02月27日 23:13

hmgさん
すっきりした!!
まさか黒いお人に直接お伺いしてませんよね??
あとんす!
すっきりした!!
まさか黒いお人に直接お伺いしてませんよね??
あとんす!
Posted by karl
at 2009年03月01日 18:36

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